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アトピー(後編)

日本国内の患者数が40万人にものぼり、現代病の代表とも言えるアトピーですが、いまだに決定的な治療法が見つかっていません。そのため、症状に悩む患者たちの多くが、その即効性と一時の改善を求めて、ステロイド薬を処方しているケースが絶えないのが現状です。それに、強く警鐘を鳴らすのが仙人。ステロイド薬の危険性を分かり易く説明した(※「アトピー(前編)」参照)後、精神のバランスを保つ大切さをつぶやく。

精神のバランスを備えることで、「不動の精神」を養えば、自然と自らが本来持つ自然治癒力が高まり、体全体はバランスを整え、アトピーなどはみるみる改善されます。じゃあ、精神のバランスを保つための一番の方法とは何か?これは「神との対話」という本にも出てくる神さま話で、眉唾モノに聞こえるかも知れませんが、結論から言うと、毎朝早く起きて、太陽の光を浴びること、座禅です。自分の内なる神とともに、自らを見つめなおし、瞑想することで、己の精神が自然と向上していきます。この座禅こそが、精神のバランスを整える一番手ごろな方法なのです。禅と言うのは、心と体を統一させる、いわば心を浄化させるモノと言っていい。眉唾の話みたいになって、信じなくてもいいんだけど、それが神さまから与えられた力なんじゃないかなぁ。

やや控えめな口調ながらも、共感する部分は多く、特に自然治癒力を高めるという言葉には頷かされた。考えてみれば、今の人間は薬や医療技術といったモノに頼り過ぎているようにも思えます。それよりも、自分が人間として持ちうる力にもっと頼るべきではないだろうか?などと、自問自答をしながら、朝の太陽光を 浴びるのもイイかも知れない。これぞ、まさしく一石二鳥。しかし、「早起きなんか無理!」「一分でも長く布団の中にいたい!」と、訴える人も少なくはないでしょう。そんな人たちには、このつぶやきもお聞きいただきたい。

朝の太陽の光は睡眠時間を削ってでも浴びるべき。それだけ太陽の光には力があるし、朝の光は特に屈折率の関係で、生物の体にエネルギーが入ってくるようになっている。植物でも、東南の角にある植物がガンガン育つのはその良い例。屈折率、波動、波長、紫外線などの関係で光合成がうまく出来るんだろうね。科学的な立証はまだされていないけど、そのうちきっとされるハズだよ。

睡眠時間を犠牲にしてでも、その価値があるという朝の座禅。果たして、その効果はどれ位なものだろうか。「科学的に証明されてもいないことを……」そんな風に思われるアナタに一言。科学を信じる前に、自分の力を信じてみるのはいかがでしょうか?

次回は、「Vol.3 カラダにおいしい水」です。

───次回の仙人のつぶやきもお楽しみに。

[文]福田 雄貴 [企画・撮影]上野 玲子

仙人 / 松坂 孝志(1948年 東京生れ)

幼少の頃から古武道を修め長じて中国人の道士から一指禅(いっしぜん ※1)を伝授されてから治療家が天職になった。惟神(かんながら ※2)の道を根源とする東洋医学と食養正を論理的、体系的に説く「松坂メソッド」で知られ、現在は導龍治療院(御茶ノ水)にて「気功」を基盤とした治療に励み、東洋医学研究家・食用正研究家という顔も併せ持つ。

*東洋医学とは?(東洋医学における「気」「血」「水」の捉え方)
中国では体の中のエネルギーの循環を「気」「血」「水」の三分類で捉えたりもするけども、「血」は「気」と共にめぐり、「水」は「気」と共にめぐる。つまり、「気」「血」「水」を別々のモノとして捕らえたりしてはいけないのである。このような基本的なことを知っていないと、大きな間違いに陥ることがあるので、みなさんにまずご理解いただきたい。

(※1)一指禅(いっしぜん):一切の意識を使わず自然呼吸で行う気功法である。 慧可(えか)は菩薩ダルマより伝授を受けた禅的修練法と中国式武術を統合し、一種独特の修練法である「一指禅功」を作り上げた。
(※2)惟神(かんながら):宇宙の真理に対する誓約(うけひ)の態度。

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